トマトの旬は夏ではない?美味しいトマトの選び方や保存方法もご紹介!【管理栄養士執筆】

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トマト


緑黄色野菜の代表的存在である『 トマト

トマトは夏が旬の野菜だと思われがちですが、最も美味しい時期といわれる旬は本当に夏の時期なのでしょうか。

この記事ではトマトの旬な時期や美味しいトマトの選び方、適切な保存方法を管理栄養士がご紹介します。是非参考にしてくださいね。



執筆者
管理栄養士 Mako

管理栄養士の資格を保有。
大学卒業後、医療機関にて栄養指導業務や疾患別資料の作成などに従事。
我が家のライフスタイルに合った『食材宅配サービス』を模索中。

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1 . トマトの旬な時期


トマト


トマトは夏野菜と耳にすることが多く、一般的にも夏が旬と捉えられていますよね。

確かに、トマトの収穫量が最も多い時期は夏。

しかし、これはあくまで量の旬であり、トマトが最も美味しい時期は夏ではないのです。

トマトは昼と夜の温度差が大きいほど色付きが良く、比較的乾燥している時期がトマトにとって良い環境であり、より美味しいトマトを収穫することができます。

そこで、冷涼で強い日差しを好む性質をもつことから、夏の日差しはトマトにとって過酷であるといえます。

トマトの性質からすると春~初夏秋~初冬が最も美味しい時期。

春~初夏、秋~初冬に収穫するトマトは、穏やかな日差しを浴びながらゆっくりと生育するため糖度が高く濃い味のトマトを収穫することができます。

管理栄養士 Mako
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一方で、夏の時期に収穫されるトマトは生育が早いため酸味が強く、食味はやや薄いです。

ただ、夏に収穫されるトマトは水分量が非常に多く、水分不足に陥りやすい暑い日の食事に取り入れると良いですね。

現在では一年中収穫されるトマトですが、季節ごとに異なる味わいを楽しみましょう。





2 . 美味しいトマトの選び方


トマト


鮮度の良いトマトを見分けるポイントは主に5点です。

是非、以下のポイントを踏まえて日頃のお買い物にお役立てくださいね。

①色

トマトは皮が真っ赤に熟しているものほど栄養価が高いです。
全体的に鮮やかな赤色で、色はできるだけムラのないものを選びましょう。

管理栄養士 Mako
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鮮度が落ちると皮が黄色へと変色してしまうので注意が必要です。

②形

品種にもよるのですが、トマトは全体的に丸みを帯びているものを選びましょう。

多少の形の悪さは味には影響しませんが、綺麗な丸みを帯びたトマトの方が密度の高い実であることが多いです。

管理栄養士 Mako
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また、形の悪いトマトは中が空洞になっている場合があり、水気も少なくて味も良くありません。

③ヘタ

ヘタの緑色ができるだけ濃いものを選びましょう。
鮮度が落ちるとヘタがしおれ、黄色へと変色します。

さらに、ヘタの近くにヒビ割れがあるものには気をつけてください。ヒビ割れがでると急激に鮮度は落ちてしまいますし、腐ってしまう場合もあります。

④おしり

トマトのおしりの部分には、スターマークという放射状の白い線が観察できるものがあります。

おしり部分の線が星のような形になっていて、たくさん伸びているものほど美味しいトマトだと言われています。

⑤手触り

手に取った時にトマトが硬く重量感があるものを選んでください。

鮮度が落ちると皮のハリが弱く、指が少し沈みこみます。多少、柔らかい程度なら食べられますが、気になる場合はトマトソースや煮込み料理などの加熱料理で使うと良いでしょう。

管理栄養士 Mako
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ただ、トマトから汁が出ていたり、滑りがあったりするものは腐っている可能性があるので注意してください。



3 . トマトの適切な保存方法


栄養


最後にトマトの状態や用途を考慮し、適切な保存方法について解説します。

熟した状態のトマト

真っ赤で熟している状態のトマトは、冷蔵庫の野菜室で保存してください。その際は一つずつラップをし、保存袋に入れることが長持ちをさせるポイントです。

熟したトマトは常温で保存をすると栄養価がどんどん落ちてしまいます。また、低温でも低温障害を起こし、味や食感が悪くなる要因になります。

手順


①トマト同士がくっつかないように一つずつラップをする
②ヘタの部分を下にし、保存袋に入れて密封する
③冷蔵庫の野菜室に入れて保存をする


管理栄養士 Mako
管理栄養士 Mako

トマトには、りんごやバナナ等にも含まれるエチレンガスという物質が含まれています。エチレンガスは野菜や果物の成長を促すため、野菜室に入っている食材を傷める原因になります。しっかりと密封をして、エチレンガスが保存袋から漏れないようにしましょう。


青い状態のトマト

青みのあるトマトは追熟させ、赤くなってから食べましょう。その場合、冷蔵庫ではなくカゴ等の通気性の良い容器に入れ、常温で保存をします。

追熟をさせると糖度が増すだけではなく、リコピン等の栄養価も高まるので赤く熟してから食べましょう。

手順


①トマト同士の接触を避けるため、一つずつ新聞紙かキッチンペーパーで包む
②カゴ等の通気性が良い容器に入れる
③ヘタの部分を下にして入れ、常温で保存をする


冷凍保存をする場合

冷凍保存をする際は水洗いをし、水気を拭き取って一つずつラップに包んでください。さらに、冷凍用保存袋などに入れて密閉をし、冷凍庫で保存をするとより長持ちします。

新鮮なうちに冷凍保存をすると細胞組織が壊れ、うま味が増します。また、冷凍保存をすることで面倒な皮剥きが簡単になるため、すぐに使わない場合は冷凍保存がおすすめですよ。

手順


①水洗いをして水気を拭き取る
②一つずつラップをし、冷凍用保存袋に入れる
③空気を抜いて密封させ、冷凍庫で保存をする





4 . まとめ


トマト


以上、トマトの旬な時期や美味しいトマトの選び方、適切な保存方法について解説しました。

トマトといえば夏が旬の食材だと思っていた方も多いはず。
実は春や秋に収穫をされたトマトの方が糖度は高く、濃い味に育つ傾向があるとは驚きましたね。

より美味しいトマトをいただくため、以下の点を覚えておきましょう。


春~初夏秋~初冬が最も美味しい時期
鮮やかな赤色で色が均一
⑶ 全体的に丸みを帯び、ヒビ割れがない
⑷ ヘタは緑色ができるだけ濃いものを選ぶ
⑸ おしりに放射状の白い線(スターマーク)がある
⑹ 実が硬く重量感がある
⑺ トマト同士の接触を避け密封をして野菜室で保存する


美味しいトマトの選び方や適切な保存方法を踏まえ、是非日頃のお買い物にお役立てくださいね。

当記事が参考となり、1人でも多くの方の健康増進に携われたら幸いです♪




《参考文献》
⑴ 戸塚雄弐 , オールガイド食品成分表 , 実教出版編修部編 , 実教出版 .
⑵ 鈴木昌子 , 最新決定版 食材事典 , 廣田孝子監修 , 長崎有編 , 学研プラス .
⑶ 髙橋秀雄 , からだにおいしい キッチン栄養学 , 宗像伸子監修 , 小元慎吾編 , 高橋書店 .
⑷ 田村正隆 , くらしに役立つ栄養学(第2版) , 新出真理監修 , ナツメ出版企画編 , ナツメ社 .
⑸ 矢崎謙三 , これは効く!食品力を120%活用する食べもの効果効能事典 , 阿部芳子監修 , 主婦の友社編 , 主婦の友社 .

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