ネバネバが特徴的な緑黄色野菜の『 オクラ 』
オクラは海外からも多く輸入されており、国内ではハウス栽培も盛んであるため、通年安定して流通している野菜ですよね。
そこで、最も美味しいオクラの旬な時期はご存知でしょうか。
この記事ではオクラの旬な時期や美味しいオクラの選び方、適切な保存方法を管理栄養士がご紹介します。是非参考にしてくださいね。
1 . オクラの旬な時期
アフリカ東北部原産で寒さに弱いため、オクラは暖かい環境を好む野菜。
オクラはハウス栽培やフィリピンやタイ等からの輸入も多く、産地を変えて通年市場に流通しています。とはいえ、旬の時期に収穫されるオクラは格別のお味ですよね。
旬の時期は6月〜9月頃。
なお、最も多く市場に出回るのは7月中旬~8月末頃のため、夏に購入するオクラは比較的安価ですよ。
2 . 美味しいオクラの選び方
鮮度の良いオクラを見分けるポイントは主に3点です。
是非、以下のポイントを踏まえて日頃のお買い物にお役立てくださいね。
①色
鮮度が良いオクラを選ぶ際は、鮮やかな緑色のものを選びましょう。
ヘタの部分が変色していたり、極端な色ムラがあるオクラは鮮度が落ちている可能性があります。
②産毛
全体が白く、細かい産毛に覆われているオクラは新鮮。
収穫後に産毛は部分的に抜け落ちるため、多くの産毛に覆われているオクラを選びましょう。
つまり、産毛が目立たないものや部分的に抜け落ちているものは、収穫されてから時間が経っていることが多いと言えます。
③大きさ
大きい方がお得だと思われがちですが、オクラの美味しさを追求するのであれば小さめのサイズを手に取るようにしましょう。
オクラは育ちすぎると苦味が増し、種が詰まって食感を悪くする原因となります。
目安として、7~8㎝程度の中小サイズのオクラを選びましょう。
3 . オクラの適切な保存方法
最後にオクラの状態や用途を考慮し、適切な保存方法について解説します。
①生のまま保存する場合
オクラは夏野菜のため暑すぎる場所でなければ常温保存も可能ですが、冷蔵庫の野菜室での保存を推奨します。ただし、5℃以下になると低温障害を起こす危険性があるため注意しましょう。
野菜室で保存をする際は乾燥による劣化を防ぐため、キッチンペーパーや新聞紙などで包んでから保存袋に入れてください。
生のまま冷蔵保存をした場合、3~4日程度は保存可能ですが早めに使い切りましょう。
さらに長持ちをさせたい場合は冷凍保存がおすすめです。
②茹でてから保存する場合
オクラを茹でてから保存することも可能です。
板摺りをしたオクラを硬めに茹でて十分に水気を切り、密閉容器や保存袋に入れて野菜室で保存をします。また、可能な限り早めに食べ、2~3日以内に使いきりましょう。
もし、直ぐに食べない場合は重ならないように平らに広げ、冷凍用保存袋に入れて冷凍保存します。
③冷凍保存をする場合
なるべく早く食べ切る方が良いですが使い切らなかった場合、下処理をしてから冷凍保存をしましょう。
冷凍保存をする場合、板摺りをしたオクラを硬めに茹でて十分に水気を切り、平らになるように冷凍用保存袋に入れてから保存をします。
冷凍保存は一ヶ月ほど可能ですが、早めに使い切ることを推奨します。
オクラを冷凍保存しておくと、炒め物やスープ等を作る時に凍ったまま使用することができるので常備野菜としておすすめですよ。
なお、オクラに含まれるビタミンCは水に溶けやすい水溶性のビタミン。茹でたり、流水で洗いすぎると損失しやすい栄養素です。上手く栄養素を摂るため、電子レンジでの加熱が手軽でおすすめですよ。
4 . まとめ
以上、オクラの旬な時期や美味しいオクラの選び方、適切な保存方法について解説しました。
より美味しいオクラをいただくため、以下の点を覚えておきましょう。
⑴ 最も美味しい旬の時期は6月〜9月頃
⑵ 極端な色ムラがなく、鮮やかな緑色
⑶ 全体が白く、細かい産毛に覆われている
⑷ 7~8㎝程度の中小サイズ
⑸ ビタミンCの流出を電子レンジ加熱で防ぐ
美味しいオクラの選び方や適切な保存方法を踏まえ、是非日頃のお買い物にお役立てくださいね。
当記事が参考となり、1人でも多くの方の健康増進に携われたら幸いです♪
《参考文献》
⑴ 戸塚雄弐 , オールガイド食品成分表 , 実教出版編修部編 , 実教出版 .
⑵ 鈴木昌子 , 最新決定版 食材事典 , 廣田孝子監修 , 長崎有編 , 学研プラス .
⑶ 髙橋秀雄 , からだにおいしい キッチン栄養学 , 宗像伸子監修 , 小元慎吾編 , 高橋書店 .
⑷ 田村正隆 , くらしに役立つ栄養学(第2版) , 新出真理監修 , ナツメ出版企画編 , ナツメ社 .
⑸ 矢崎謙三 , これは効く!食品力を120%活用する食べもの効果効能事典 , 阿部芳子監修 , 主婦の友社編 , 主婦の友社 .